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特別編【精神障害と社会資源】 ネット心理教育 双極症

更新日:2021年1月22日

こんにちは。今回もネット心理教育のツイキャスを聞いてくださってありがとうございます! 「ネット心理教育」の布団ちゃんです。

今回のネット心理教育は社会資源編~その1~です。

社会資源とはなにか、社会資源の具体的な例を見ていきます。よろしくお願いします。



まずは、社会資源という言葉に耳慣れない方も多いと思うので説明です。



社会資源とは、よりよい暮らしをしていくために役立つもの全てのことです。



もっと具体的に言うと、福祉サービスなどのことです。



かっちりした、制度や法律に基づく社会資源としては:

・公的機関では役所などがあり、

・医療では、病院、医師、訪問看護など、

・公の制度では自立支援医療や障害年金などが、

「よりよい暮らしをしていくために役立つもの全て」に含まれる社会資源です。


医療の例がわかりやすいので紹介すると、病院=場所、医師=ひと、訪問看護=制度であり、社会資源は場所もひとも、制度も指すことがわかりますね。



では図の右側に移って、制度や法律で定められていない社会資源としては、家族、友人、近所づきあいのあるひと、当事者会などがあります。



図書館や公民館も社会資源、スーパー、郵便局も社会資源です。

誰にとっての社会資源かという観点からで社会資源は変わってきます。小学生にとっては小学校や児童館なども社会資源ですし、高齢者にとっては高齢者施設などが社会資源です。


では精神疾患の当事者にとっての社会資源ってどんなものが挙げられるか、という観点で見ていきます。



※今回はサービスや制度の概要を説明します。

 いくらでも細かい説明ってあるのですが、今日は言葉を知っておくと調べることができたり、役所などに聞けるということで、そこまで深く説明しない部分もあります。







まずは【自宅で受けられるサービス】としては、


訪問看護

自宅に看護師が来てくれます(看護師だけでなく精神保健福祉士や作業療法士が来る訪問看護もあります)。

「薬をちゃんと飲んでますか?」の確認や薬の管理、お話をしていくなかで患者の精神症状の悪化を早期発見する役割を担っています。


ホームヘルパー

家事援助(買い物、掃除、料理‥)をします。

全部の家事をヘルパーに任せるのではなく、一緒に家事をしていくことで利用者の自立を促す役割です。


ガイドヘルパー

移動支援をします。

例えば役所まで一人で行くのが大変、という場合に公共交通機関を使って一緒に移動をしてくれるというものです。散歩や遊びに行くのも支援します。


訪問薬剤管理指導

薬を調剤薬局に取りに行くことが出来ない患者に対し、薬剤師が薬を持って患者の自宅を訪問します。

服薬をきちんと出来ているか、飲み方について支援、お家に飲み忘れた薬が残っていたりしないか確認するなどの支援方法です。







生活する場所】を自宅としていくつか例を挙げましたが、自宅以外にも生活する場があるので紹介です。


グループホーム

精神障害者が「一人暮らしはまだ心配、自信がない」というとき、キッチンなどを一緒に使ったりし共同生活をするものです。

支援を行うひ(世話人)が居てくれるので安心な場です。家族にとっても安心ですね。

地域社会で自立していくための練習の場になります。


ショートステイ

グループホームに短期間泊まるものです。

具体的にどんなときに使うかと言うと、実家ぐらしの精神障害者の場合、家族が冠婚葬祭で数日居ないとき一人で過ごすのは不安という場合などに使います。

家族と一時的に(数日間だけ)距離を置きたいというときの利用も出来ます。




日中活動を支える社会資源としては‥


就労移行支援

就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートをしています。

内容としては、パソコンやビジネスマナー、コミュニケーションに関するスキルアップ、職場の疑似体験などがあります。


就労継続支援

障害者が、障害者として働く方法です。

A型作業所は、就労に関する知識や技術を磨く場所です。スタッフからサポートを受けられる。

最低賃金を受け取ります。B型作業所では工賃を受け取ります(最低賃金よりもずっと安い)。

ですので、B型で経験を積んでA型にステップアップするという手順を踏む方も多いです。



デイケア/地域活動支援センター

働くのはまだ難しい、でも日中なにかすることがないとやる気や元気なくなっちゃうし、生活リズムも‥という方が通う場所です。

デイケアは病院の精神科、地域活動支援センターは地域で、運動(ヨガ)、手芸(編み物)、スキルアップ(パソコン)、心理(心理教育で病気についての知識)などを受けます。


リワーク

医療機関や就労移行支援などで受けられる職場復帰を目指したリハビリプログラムで、休職から復職に至るまでの期間受けます。






今回の内容は盛りだくさん過ぎて、ついついブログも長くなってしまったのでここで一旦、区切ります。

皆さんの利用したことのある「社会資源」はありましたか? 他にはどんな社会資源がありそうですか? 考えてみて下さい。



 

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ネット心理教育のゼミでは、こういった内容についてのグループワークを通じて、みんなで話し合っていろいろな意見や体験談を出します。





また5月からはツイキャスに加えて、zoomでネット心理教育を行います!



イメージとしては、ツイキャス本編+ゼミを最初からzoomで行うものです。

質問や参加ご希望の連絡はTwitterまでお願いします。


 

最後に

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

今回の心理教育キャスはいかがでしたでしょうか?

・クイズ&アンケートのURLはこちらから

・今回の内容のYouTubeはこちらから

・次回配信は、今日2020年4月19日の21時から「躁と軽躁エピソードの早期発見」という内容でツイキャスをします。

是非来てくださいませ~~。

【ご案内】2021年1月22日更新

  1. 2021年現在、毎週のライブ配信は終了しましたが、2週間に1回程度の動画更新をしています。引き続き、チャンネル登録お願いします。

  2. すごくたま~に特別編として日曜日21時からのライブ配信もするので、最新情報はTwitterでご確認ください。

  3. 2021年現在、グループワークである「ゼミ」は、第1~3週の木曜日14時からに変更になりました。最新情報はTwitterでご確認ください。

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