おはようございます。
今回もネット心理教育のツイキャスを聞いてくださってありがとうございます! 「ネット心理教育」の布団ちゃんです。
今回はブログのアップが遅くなってごめんなさい。布団ちゃんの風邪はすっかり治りました。
では本題に入ります。
先日のネット心理教育は「薬物療法と代替療法」というテーマでお話しました。
エビデンスとガイドライン
まずは以前にもお伝えした内容ではありますが、エビデンスについてです。
エビデンスとは治療に対する科学的裏付け(根拠)であり、ガイドラインではエビデンスに基づいた治療が推奨されています。
反対に言うとエビデンスのないものは書けないので、多少情報が古い面もあります。
ガイドラインでは治療の流れを示していますが、ガイドラインと違う治療を受けたことのあるひとも居るかもしれません。
つまり、当事者にとって治療の効果があることが重要だということです。
忍容性について
薬の治療の条件は、①効果があって、②有害でないことが治療です。
副作用がもちろん少ないほうがいいですが、皆無の状態がいつもあるものではないです。我慢が出来る程度の副作用であれば、①の効果のほうが②の有害さを超えていることになります。
費用対効果の説明では、オプジーボの例が出ました。オプジーボは非常に効くがんの薬ですが、異常に高いということで批判を受けました。また、双極性障害に対してはまだ保険適用外の磁気療法も、費用対効果は低い(悪い)と言えます。
心理療法も同じく費用対効果が考えられなければならないです。
代替療法について
代替療法とは科学性が認められていない(エビデンスがない)治療法のことで、具体例としてはホメオパシーなどが挙げられます。ホメオパシーとは、自然由来の成分を沢山薄めた溶液を治療に使うという治療のことです。薄めた溶液のことをレメディといいますが、このあたりに関して深く追求しなくても大丈夫です。
代替療法の問題点としては、ときに高額な費用になることが挙げられます。また、有害でなければよいかというとそうでもない点もあります。
ホメオパシーに害はありませんが、「いま飲んでいる薬はやめるように」と主張する治療者も居り治療機会の喪失に繋がります。
このような主張をするのがなぜかと言うと、代替療法の治療者はしばしば無資格で、精神疾患の専門家ではないからです。
結論としては、エビデンスのある確かな治療が大切だということです。
情報源について
断定しているサイトには要注意です。科学には「絶対にこうだ」というものはないです。
また、ブログやTwitterなどでは個人的な感想が書かれています。Aさんに効いたからといってBさんにも効くとは限らないです。
加えて、標準的な医療の否定にも要注意です。治療機会の喪失に繋がります。
「最先端の医療」というキーワードも魅力的ですが、充分な検証がなされていない場合も多いと言えます。
頼りになる情報源を3つ紹介して終わりにします。
1.厚生労働省 みんなのメンタルヘルス
2.日本うつ病学会 双極性障害パンフレット
3.Twitter:精神科医を10人フォローする
最後に
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
今回の心理教育キャスはいかがでしたでしょうか?
アンケートの募集はもう終わってしまいましたが、クイズがまだの方は是非挑戦してみてください。
クイズは過去のクイズも配信しています。過去クイズに関しては何回チャレンジしてもOKなので、復習用に使ってください。過去クイズのリンクはこちらから。
次回配信は、今日2020年3月29日(日)の21時から「治療中断に関するリスク」というテーマで、少し内容をアレンジしてお送りする予定です。
是非来てくださいね~~。
【ご案内】2021年1月22日更新
Comments